N.Yamazaki's blog

主に音声合成について思ったことを書いてみようと思います。
ゆっくり実況で収益化するときライセンス購入は必要?

keywords: AquesTalk ライセンス YouTube 実況動画 広告収入 収益化 


最近、「YouTubeにゆっくり実況動画を広告付きで投稿するとき、ライセンスの購入が必要ですか?」という問い合わせが増えています。そこで、AquesTalkの使用ライセンスの購入についてまとめておきます。

 

本記事では「AquesTalk Win」を含んだアプリの使用について書いています。
AquesTalk2や、Mac版などその他のプラットフォーム版については当てはまりませんし、AquesTalkを使用したアプリを開発・公開する場合とも違う話です。もちろん、ゲーム実況時のゲームの版権や画像キャラ素材のライセンスに関しても本記事の対象外です。

 

■AquesTalkはそのライブラリのリリース時期でライセンス規定が異なる

AquesTalkのリリース当初は、たとえ営利目的の使用であってもライセンスを購入しないでOKでした。
しかし、2011年2月にライセンス規定が大きく変更され、それまでライセンスが必要だったMacやLinuxなどの他のOS版についても無償で利用可能になりましたが、一方で、無償利用は個人の非営利に限定され、法人や営利目的の使用ではライセンスの購入が必要となりました。
とはいえ、ライセンス規定はそのライブラリがリリースされたときの規定に従うべきとの観点から、同じAquesTalkライブラリであっても、そのライブラリのリリース時期によってライセンス規定が異なるというのが現状です。

 

■ライセンス購入の必要・不要を判定する
以下のフローにより、お使いのアプリに含まれるAquesTalkがライセンスの購入が必要かどうかを判断できます。
AquesTalkライブラリの実体は、アプリに含まれる「AquesTalk.dll」というファイルです。まずはこのファイルを探します。どのバージョンでも同じファイル名です。


【フロー図】フロー図


2011年1月以前のライブラリであるかを判断する方法として、タイムスタンプは変更される可能性があるので使えず、ここではMD5ハッシュ値で判断します。下表に2011年1月以前のライブラリのMD5ハッシュ値のリストを示しています。
お手元のAquesTalk.dllのMD5ハッシュ値がこのリストに該当すれば2011年1月以前のライブラリであり、無ければ2011年2月以降のライブラリとなります。

* ブラウザで簡単にファイルのMD5ハッシュ値を求めるサイトがあります。

 

「個人利用か?」の部分は、会社(個人事業含む)や学校(大学含む)での利用は個人利用に該当しません。これは実際に使用する場所だけでなく、業務や研究のためという目的の場合も個人利用に該当しません。

 

「収益化する?」の部分は、直接間接を問わず営利を目的とする場合は収益化に該当し、投稿動画に広告をつけて収益化を図る場合もこれに該当します。

 

【AquesTalk Win 営利でも無償利用可能なライブラリのMD5リスト】
声種 タイムスタンプ MD5ハッシュ値
f1 2006/5/17 d09ba89e04fc6a848377cb695b7c227a
f1 2006/10/6 23bd3bbfe89e7bb0f92e5e3ed841cec4
f1 2006/10/12 f97a031451220238b21ada12dd2ba6b7
f2 2007/1/30 8bfacc9e1c9d6f1a1f6803739a9ed7d6
m1 2007/1/30 950cb2c4a9493ff3af7906fdb02b523b
m2 2007/1/30 d4491b6ff6aab7e6f3a19dad369d0432
r1 2007/1/30 1a69c64175f46271f9f491890b265762
dvd 2007/3/19 cd431c8c86c1566e73cbbb166047b8a9
jgr 2007/3/19 54f15b467cbf215884d29a0ad39a9df3
imd1 2007/3/19 e352165e9da54e255c3c25a33cb85aaa
dvd 2007/3/19 cd431c8c86c1566e73cbbb166047b8a9
jgr 2007/3/19 54f15b467cbf215884d29a0ad39a9df3
imd1 2007/3/19 e352165e9da54e255c3c25a33cb85aaa

ファイル名はすべてAquesTalk.dll


上記フローチャートの結果、「不要」であればAquesTalk Winの使用ライセンスの購入は不要、「必要」であれば購入が必要となります。使用ライセンスは、下記からオンラインで購入可能です。

なお、この使用ライセンスは、あくまでもAquesTalkの使用許諾であり、生成後の音声データの使い方に関しては特に制限していませんので配布も含めて自由にお使いください。

 

「AquesTalk 使用ライセンス」

http://shop.a-quest.com/?pid=49638446

 

■AquesTalk2も含むアプリの場合は?
公開されているアプリの中にはAquesTalkだけでなくAquesTalk2ライブラリを含んだものもあります。
(アプリの中に「AquesTalk2.dllまたはAquesTalk2Da.dll」ファイルの有無を確認)
このような2つのライブラリが含まれるアプリを営利目的で使用する場合には、AquesTalk2の使用ライセンスの購入が必要です。
これは、たとえ投稿動画(コンテンツ)内でAquesTalkの合成音声だけを使いAquesTalk2の声を使わなくても、AquesTalk2を含んだアプリを使用するという観点からライセンスは必要だと考えています。
ちなみに、AquesTalk2は、AquesTalkとは異なり、リリース当初から営利目的の使用にはライセンス購入が必要となっています。


■アプリ開発者の方へお願い
どうかどうか、最新のライブラリを使ってください m(_ _)m
何かご相談等ありましたら、アクエスト問い合わせ先まで、お気軽にご連絡ください。


 

| AquesTalk | 21:09 | - | - |
音声合成LSIでイヤホンを鳴らすときの回路(アンプ不要)
音声合成LSI「AquesTalk pico LSI」の出力で、アンプICを使わずにイヤホン(またはヘッドホン)を駆動するときの回路を検討しました。


■考慮すべきポイント
以下のポイントを考慮して設計します。
1. 絶対最大定格を超えないこと
  端子最大電流40mA
  端子電圧:-0.5V以上 Vcc+0.5V以下
2. 出力は出来るだけ大きく
3. 折り返し雑音やPWMキャリア成分の除去はそこそこ

■スピーカーを直接接続すると・・・
時折、AquesTalk pico LSIの音声出力端子(AOUT)に、イヤホンやスピーカーを直接接続している例を見かけますが、LSIを壊す可能性があります。
理由は、イヤホンのインピーダンスが低いため端子最大電流の絶対最大定格を超えてしまうことと、イヤホンのインダクタンスにより逆起電力が発生し、これにより端子電圧の絶対最大定格を超えるためです。
また、圧電ブザーや圧電スピーカーを直接接続する例も見かけますが、これらは駆動側からみるとコンデンサみたいなものなので、これも端子最大電流を超えてLSIを壊します。もっとも、経験上、このような使い方をしてもそう簡単には壊れませんが・・・

■回路図
今回設計した回路図と素子の定数を示します。
回路図
素子定数
Vcc[V] Zo[Ω] R1[Ω] C1[uF] C2[uF] 出力[mW] fc[KHz]
5.0 32 120 3.3 10 2.5 2.5
5.0 16 120 4.7 22 1.8 3.0
5.0 8 120 10 47 0.9 2.8
3.3 32 82 3.3 10 2.0 2.8
3.3 16 82 4.7 22 1.5 3.1
3.3 8 82 10 47 0.8 2.8

折り返し雑音除去用のLPFと、DC成分除去のHPFから構成されるシンプルな回路です。
電源電圧VccとイヤホンのインピーダンスZoをもとに、表から各素子の値を求めます。
ATP3011の音声帯域は4KHz、ATP3012は5KHzなので、カットオフ周波数は3KHz付近に設計しました。
本来なら折り返し雑音だけをカットするために2次のLPFを用いたいのですが、2次の構成ではどうしても音量が小さくなるので、1次のLPFでカットオフを少し下げました。

また、この回路の周波数特性の設計にはイヤホンのインピーダンスを利用しています。そのため、イヤホンのインピーダンスは固定です。もし、使用するイヤホンが変わる場合は、この回路は使えず、別途アンプを使うしかなさそうです。

この回路の音量は、イヤホンのインピーダンスが大きいほど大きく鳴らせます。一般的なアンプを使ったものとは逆ですね。
上に示した定数は音量が最大になるように設計してますが、もし、音量を下げる場合は、R1の値を大きくすればOKです。なお、R1の値を下げるのは端子最大電流を超えてしまうのでNGです。

■左右を並列接続、それとも直列?
市販のイヤホンのインピーダンスは16Ωのものが多いようです。これは片側のインピーダンスです。
左右のイヤホンをモノラルの回路で駆動するとき、通常は左右を並列に接続しますが、インピーダンスが1/2になるので音量が小さくなってしまいます。一方、直列に接続すればインピーダンスは倍になって音量的に有利ですが、左右が逆位相になるのでちょっと気持ちよくありません。しかし、実際のところイヤホンで左右逆位相で鳴らしたとき聴感上はどうなるのでしょう?スピーカーのように空間で打ち消しあうことも無いですし・・・特に問題ないのでしょうか?

■おまけ、ボリューム付き
ボリュームで音量を調整できるようにした回路例を次に示します。
最大音量は、ボリューム調整をしない場合に比べると6db程度小さくなります。
また、カップリングコンデンサ(C2)を前に移して、AOUTから出力されるDC信号成分による電力消費を削減しています。

VR付回路

■最後に
今回の検討は、ICからのPWMオーディオ出力を、アンプを使わずにCRの受動素子だけでフィルタを構成し、イヤホンから音を出すという、そんな一般的な設計にも応用できると思います。

■Link
  N.Yamazaki's blog「音声合成LSI用のオーディオアンプ(再考)」
| AquesTalk pico LSI | 17:26 | - | - |
UDG-1-WSNEを調査
WSR35A1-00や、BP35A1にUSB-Serialに類似のもの。



メーカー:NEC
電波の型式、周波数及び空中線電力: F1D 922.5〜927.9MHz(200kHz間隔28波) 0.02W
総務省HPより

ドライバー: 
Cypress USB-Serial Driver
CypressUsbAndBus.inf、CypressSerial.infの2つとも
VID/PIDは書き換え必須 VID_0409&PID_04C7&MI_00

COM:
115200bps、8bit, non-parity, 1stop-bit, no-flow

コマンド:
SK STACK IP Ver.1.0 
Ver.2と比べると、使えるコマンドが限られている。また一部のコマンドと応答が1項目(1カラム)増えてる。


Keywords:
Wi-SUN, HEMS, スマートメーター, ECHONET Lite
| 電子工作 | 14:11 | - | - |
Atmel純正コマンドライン型の書き込みツール atprogram.exe の紹介

AVRマイコンの書き込みツールとしては、Atmel Studioといった統合プログラムを使えばよいのすが、大量に書き込む場合は、GUIよりコマンドラインのほうが便利です。バッチプログラムでも使えますしね。

今まで、STK500.exe(これもAtmel純正)を使っていたのですが、昨今のAtmel Studioには含まれていないし、自分の環境で最近なぜか使えなくなった("could not connect to AVRISP mkII on USB"というエラーでAVRISP mkIIが認識されない)ため、他の方法を探すことになりました。
他にも有名どころでavrdudeもありますが、今回はAtmel Studioに付属している純正のツールatprogram.exeを紹介します。

■atprogram.exeとは
AVRマイコンなどのAtmel製マイコンに書き込むためのコマンドラインプログラムです。もちろん、実際に書き込むにはAVRISP mkIIなどの書き込み器(ハードウェア)も必要です。

以下の機能があります。必要十分な機能は揃ってます。

  • .bin .hex .elfファイルの書き込み
  • 内蔵flashの読みこみ, 書き込み, 消去
  • フューズ、ロックビット、セキュリティビット、ユーザーページ、ユーザーシグネチャの書き込み
  • 接続している書き込み器の一覧出力
  • 書き込み器とのインターフェースの選択やクロックの設定


■インストール
Atmel Studioをインストールすれば、含まれています。
AtmelStudio7.0の標準的なインストールでは、次のところにありました。

C:¥Program Files (x86)¥Atmel¥Studio¥7.0¥atbackend¥atprogram.exe


■使用方法
例えば、Arduino Unoでも使われているatmega328pに書き込む場合、次のようにします。

>atprogram -t avrispmk2 -i ISP -d atmega328p program -f hoge.hex


フューズやロックビットを書き込むときは

>atprogram -t avrispmk2 -i ISP -d atmega328p write -fs --values FFD7FF write -lb --values FC

ちなみに、フューズはLow,High,Exの順です(atmega328pの場合)。
次のように複数のコマンドを並べて一括処理することもできます。

>atprogram -t avrispmk2 -i ISP -d atmega328p program -f hoge.hex program -ee -f hoge_eeprom.hex write -fs --values FFD7FF write -lb --values FC


より詳しい使い方は、コマンドのヘルプを参照します。コマンドの一覧は次で表示されます。ちなみに、atprogramのマニュアルを探したのですが、見つかりませんでした。

>atprogram -?


これはすべてのコマンドではなく、より詳しく知るにはhelpコマンドを使います。
例えば、書き込みのコマンド詳細は次で表示されます。

>atprogram help write


以上、atprogram.exeを簡単に紹介しました。avrdudeなどに比べてまだ知名度の低いツールですが、純正のツールは安心感がありますね。
 

■ 追記 (2017/4)
昨年、AVRのプログラマ(書込み器) AVRISPmk2が販売終了になってしまいました。頑健で信頼でき、もちろん純正なのでAtmelStudioとも相性がよかったので残念です。

 

今後は、Atmel純正としてデバッガ機能も付いた Atmel-ICE というものが後継になるのでしょうが、価格は数倍になりました。
もし、書込みだけで良いという場合には、 Pololu USB AVR Programmer v2 がお勧めです。

 

これを atprogram.exe で使用する場合には、コマンドラインオプションの -t avrispmk2 の部分を

-t stk500 -c com5 のように変更するだけで使用できます("com5" の部分は、デバイスマネージャー等で該当のCOMポート番号を調べて適宜指定)。
ターゲットの電圧測定など、AVRISPmk2にあった機能も揃ってます。

| 電子工作 | 09:03 | - | - |
Windows10でスリープから復帰できなくなった【真っ黒画面】
ノートPCをスリープから復帰しようとしたら、画面が真っ黒のまま、何も操作できない。

そんなときは、Ctrl+Alt+Delをお試しあれ。

はっきりしないが、Windows10のSR1を入れてからこの状態が発生するようになったと思う。

スリープから復帰させようと、何らかのキーボードを押下すると、モニタのはONになり(信号が入った)、マウスポインタも表示され動くのだが、画面は真っ黒のままで、どのキーを押しても変化しない。ただ、常にこの現象が起きるわけではない。

ネットで調べると、ドライバーとかハードの不具合とかあるけれど、自分の場合は直感的に違うような気がする。
何かの設定で、この不具合を解消できる気もするが、そんなの知る由も無し。

とりあえず、Ctrl+Alt+Delすれば、ログイン画面が出るので、当面はこれで乗り切ることに。


環境:Windows10 Home(32bit),  Ver.1511, OSビルド10586.36, ASUS X205TA
| その他 | 16:41 | - | - |
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