N.Yamazaki's blog

主に音声合成について思ったことを書いてみようと思います。
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音声合成にガ行鼻濁音は必要か?
ガ行鼻濁音、
簡単に言ってしまえば、語中のガ行の音が鼻にかかった音になり、語頭とは異なる音であるってこと(かな)。
発声の立場からは、ガ行の破裂する手前の舌による閉鎖期間に、鼻から息が漏れていて、これに伴い声帯が振動する現象。
音響的には、破裂音の手前が無音にならず、鼻音の周波数特性を持つ有ピッチ成分が生じていること。

これまで個人的には、ガ行鼻濁音にこだわって、これを区別した音声合成エンジンを開発してきましたが、今回改めて考えてみました。そもそも合成音声でもこれを意識する必要があるのだろうかと・・・。

自然とか肉声感を目指す音声合成技術なら別かもしれませんが、
『機械的な声だって綺麗な声であればいいじゃない!』
と基本的に考えている私は、音韻の弁別(合成音を聞いたときの明瞭性みたいなもの)に影響が無いのであれば、ガ行鼻濁音は本来こだわるべき事象ではなかったかも知れません。

というわけで、新版AquesTalkでは、ガ行鼻濁音は無視してみます。
もちろん互換性から、音声記号列仕様上はガ行鼻濁音のよみ記号も残しますが、合成音はガ行もガ行鼻濁音の指定も同じ結果になります。

こんなことすると、日本語が乱れるじゃないか!
まれにそういったご意見もありますね。
一介の音声合成エンジンの開発者が日本語の乱れについて発言するのはおこがましいですが・・・
昔、漢字が24x24のドットで表現されていた時、画数の多い文字は横棒を減らすなど簡略表示してたけど、だからといって、現代の漢字の画数に変化はなかったですよね。同じアナロジーで、合成音声でガ行鼻濁音を無視したって、特に何も変わらないんじゃないかと。実際それよりも、若い人たちの日々の会話による、いわゆる時代の流れのほうがガ行鼻濁音の存続に大きな影響を与えていますよねぇ。
そんなわけで、ガ行鼻濁音にこだわる方々、しばし大目に見てくださいね!

| 音声合成一般 | 00:47 | comments(1) | - |
コメント
 私のサイト内に下記のようなことを書いています。

http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/6084/bidakuon.htm

 結論から言えば鼻濁音にこだわる必要は全くありません。若い世代では区別は消滅していますし、東京や大阪のような大都市部では消滅が定着しています。

 それより下記の区別のほうが重要です。鼻濁音の場合は発音自体が区別されていないのに対して、語頭や「ん」のあとの「ぢづ」と語中の「じず」は今も明らかに異なる発音がされています。しかし、この違いによって語が分別されることが無いということでは同じですが……

http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/6084/jizu.htm
| 信太一郎 | 2010/12/14 1:35 AM |
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